枯れた技術

LABO

twitter等を見て、知らない単語がいっぱい出てきてとっても不安になっているオールド技術者へ
ちょっとだけ個人的に勇気をもらえたお話
枯れた技術ってのは終わった技術ではありません。

Twitter再開しました

大分昔に始めたtwitterですが最初のアカウントは「つぶやくことがない」というつぶやきをもって終了しました。
その後もう一度作ったのが今のアカウント、暫く放置していましたが、再開したのにはちょっと訳があります。

もう何年も社内での開発ばかりで最近の動向が分からなくなってきた。
そういうことを追いかけていた社員が様々な理由でいなくなってしまった。
自分もちょっと焦燥感に駆られ、今を切り取るならやっぱりtwitterかなと思って再開しました。

なので、ちょっとでも自分のツイートに、「いいね」や「リツイート」などの反応をしてくれた人がどんなことを発信しているのか。
どんなことに興味を持っているのか、それが知りたくてすぐにフォローしています。
※フォロー魔になっている感はありますが、申し訳ありません。

焦燥感

久しぶりに始めていると、TLに並ぶつぶやきに対するカルチャーショックが隠せなかった。
何度も社内に提案してはリジェクトされている物が当たり前の様に取り入れられている環境
すでにそれすら遅れている様に感じられるつぶやきなどなど
置いて行かれている様な焦りがひしひしと感じられ
見る物、聞く物「ヤックデカルチャー」とつぶやかずにはいられない様な、そんな隔世感がありありと感じられた。

そんなとき、先日 LEGO x JAXA のイベントに参加しました。

宇宙開発と最新技術

その中で、宇宙ステーションの中を再現した展示物の中に入ったときに、その中で使われているノートPCが古い事に気づいた人がいました。
それに対して、H3ロケットの開発プロジェクトマネージャ岡田さんが解説してくれました。
※記憶をたどっているので要約
「宇宙での作業は失敗が許されません。
 なので、宇宙開発は最新の技術が使われていると思われがちですが
 実際には使い込まれて安定した古い技術が使われます。
 最新の技術も必要ですが失敗の可能性が高いのです。」
と言う趣旨のことを仰っていました。
宇宙という環境の適材適所を考えると、そういう結論に達するようです。
ちなみに、宇宙開発の場で主に使用される言語はC言語だそうです。
最新技術で固められていると思っていた、宇宙開発ですら枯れた技術が求められていると言うことに、ちょっとだけ救われた気がしたのでした。

はたと、twitterのTLに並ぶキラキラした単語に踊らされていた自分に気がついた。
目的が新しいものをキャッチアップすることになってしまってた。

システム屋の本分

私の考えるシステム屋の役割は 「技術を駆使してお客さんの仕事をちょっとだけ楽にするお手伝い」です。
以前に書いた投稿にもそう書いてたのに。

最近「キャッチアップ > 技術を磨く」になってしまっていた様だ。

これから

今、最先端の技術もいつかは枯れる日が来るでしょう。
でも、もう既にtwitter等で見ることもないcobolなんかも、やっぱり間違えられない場所では今も現役です。
本質はシステムを使う人の要望をいかにかなえるか、そこに必要な技術は取り入れ、取り入れるだけでなく磨き上げていくことなのだろう。
そのとき、場所に合わせて最適な技術を使用すると言う事は、時に枯れた技術が活躍する場も多くある。
ただ、枯れた技術だけではどうにもならない場面も出てくるはずだ。
その時の選択肢を得るためにも新しい事へのキャッチアップは必要だ。
そうすれば、システムを使う人の最適解の為の選択肢も広がっていく。

そういう目的の為にもtwitterでのキャッチアップは、ちょっと違った視点でこれからも続けようと思う。


コメント

  1. […] このノートパソコンの秘密は、「枯れた技術」でも書いていますが、宇宙では失敗が許されないことから、使い込んで使い込んでもう不具合は起きないだろうというものを使うため、意 […]

  2. […] このノートパソコンの秘密は、「枯れた技術」でも書いていますが、宇宙では失敗が許されないことから、使い込んで使い込んでもう不具合は起きないだろうというものを使うため、意 […]

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