私の仕事はシステム開発です。
「どんな内容の仕事?」と聞かれれば、「技術を駆使してお客さんの仕事をちょっとだけ楽にするお手伝い」です。
私の考える技術とは、お客さんが望むシステムを実現する力です。
力が足りなければ、お客さんをがっかりさせることになります。
そして、お客さんの望むものは様々です。
最先端の知識が必要とされるものもあれば、枯れた知識が必要とされるものも有ります。
数百万する製品の組み合わせでしか出来ないものもあれば、無償のツールのみで実現できるものも有ります。
必要な物を必要なだけ最適に組み合わせ、望むものを実現することが私の世界での技術だと考えています。
そして、技術とは「技(わざ)」と「術(すべ)」からなります。
技
技は私の仕事の世界では、知識です。
この世界では、様々な分野で様々な知識が既に体系立てられています。
その為、こんなこと思いついた!自分で発明した!と思ってもだいたい「車輪の再発明」みたいな事になっています。
ですが、この繰り返しが技を磨いていく唯一の方法なのだと私は考えています。
だから「車輪の再開発」でいいんです。
「車輪の再開発」だったと気づくということは、その技の根底に宿る「何故それを体系立てようとしたか」に触れる事に他ならないからです。
術
知識はいくらあっても過ぎるということはないのですが、使い方を知らないと意味を持ちません。
術は身につけた知識を実戦で引き出し、適用させることが出来る能力です。
術を知るには、取得した知識を目的にたどり着くまで繰り返し試行錯誤しなければなりません。
試行錯誤してたどり着くことで初めてその術を知ることとなります。
技術
技術とは知識と知恵を結びつけて、求める物を実現することです。
技術は技を駆使し目的に至る術を繰り返し鍛錬することで磨かれます。
様々な技と術の組み合わせのバリエーションが増えると、様々な場面に対処できるようになります。
これを繰り返していくと、新しい技術と騒がれているものも枯れた技の組み合わせでしか無いことに気づく事が多くあります。
そして技術を磨くと、必要な知識を必要なだけ引き出し、目的を実現することが出来るようになります。
技術を磨くことで無駄は削ぎ落とされ、結果最小の力で最大の効果を出せるようになります。