フェーズ
- 契約交渉時
- 開発計画時
状況
システム開発を計画する際に、双方でどのように進めていくかを検討しているとき。
問題
システム開発を進めていく過程で、予期せぬ自体は発生する。
そして、こういった事態への取り決めがされていない場合に無理に計画を推し進めようとすると、双方の不利益になる。
滞りなく開発が進むことを前提とした計画は皆立てるが、そうならなかった場合の検討が必要となる。
- リスクは事前に予見することは出来ない。
何故ならリスクが予見出来るなら、それはリスクではないから。 - 当初に双方で合意した計画にはそういったリスクに対する取り決めが盛り込まれる事が少ない。
また、盛り込まれていてもさほど効果は無く、リスクはベンダーが解消することを要求されることが多い。 - リスクが顕在化した場合に計画通りに進むことは困難となるが、計画を守ることが優先されることが多い。
そして、無理にスケジュールを推し進めたことで、ベンダーのみならずユーザーにとって不利益になってしまう。
解決
リスクは予期できず、そしてリスクが発生することはあると言うことを、双方で楽観的に考えず事前準備をしておく。
- どんなシステム開発でもリスクは伴うことを、主に開発経験の豊富なベンダーからユーザに説明し納得してもらう。
- 過去の失敗事例などを交えユーザにそういった事態を説明する。
ベンダーとしては再発防止策を講じていることを伝える必要がある。
- 過去の失敗事例などを交えユーザにそういった事態を説明する。
- そういったリスクを見込んだ計画を双方で作り上げる。
- 可能であれば計画書、契約書にリスク発生時の対応を明記する。
- リスクはベンダー側だけで無く、ユーザー側の要因による遅延があることも理解する、そしてどのようなリスクがあるかを検討する。
- 月締めのある業務などではユーザは月末月初はシステム開発に関わることが困難。
- ユーザの暗黙知はベンダーは知り得ない。
業界標準ではない、常態化したローカルな業務ルールなど。
結果
リスクが発生した場合に取り決めを基に、計画変更などを柔軟に行えるようにある。
この計画変更は双方にとってメリットある物でなければならない。
接続するパターン
リスクは、当初の計画時に開発計画の忘れ物をすることでも発生する。
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