お月見泥棒と言う行事を知っていますか?
私の生まれ故郷で行われている行事です。
中秋の名月の夜、子供たちはお月様の使いになります。
そしてこの日だけは、お月様にお供えしてある物をどろぼうすることが許されると言う行事でした。
この日、それぞれの家では軒先にお月様にお供え物をし、子どもたちの為にお菓子などを一緒においておきます。
「こんばんは!どろうぼうにきました!」や「お月見どろぼうです!」という元気な掛け声で、子どもたちはお供え物を自分の袋にぎゅうぎゅう詰めにし去っていきます(笑)。
私も子供の頃、集落の隅から隅まで家々を走り回り、ビニール袋いっぱいのお菓子を持って帰って喜んでいました。
普段は許してもらえない、夜の外出もこの日だけは大手を振って出来るというのも魅力の一つでした。
ハロウィンが近付き、急に思い出しました。
西洋のハロウィンより、よっぽど日本的でおもしろいイベントだと思うんですけどね。
田舎では既に少子化が進んで私の通っていた小学校は無くなってしまいました。
このままこの楽しい行事もなくなっていってしまうのかなと、ちょっと不安にも思いました。
いつか、場所は違えど今住んでいる地域でこんな行事ができるようになるといいな。
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