エイリアンシリーズ

はじめに

エイリアンシリーズを、公開年ではなく作中の時系列にそって紹介
観るときに前後関係がいつも忘れるので確認用。

作品紹介

プロメテウス (Prometheus)

年代: 2089–2093年頃
監督: リドリー・スコット

作品のポイント

エイリアン誕生の起源に迫り、人類の傲慢と未知への探求心を描く。

作品概要

『プロメテウス』は2012年公開のシリーズ前日譚で、人類の起源をめぐる壮大な探求を描く。
考古学者たちが古代文明に残された星図を辿り、遠い惑星LV-223に到達する。
そこで彼らが出会ったのは「エンジニア」と呼ばれる高度な種族と、黒い液体という未知の物質だった。
この液体は生命を変異させ、やがて人類を脅かす存在を生み出す原因となる。
探検隊は宇宙開拓の夢を抱きながらも、その果てに潜む恐怖と、人間自身の傲慢さを突きつけられる。
映像美や哲学的テーマが強調され、単なるホラーを超えた問いかけを観客に残した。

エイリアン: コヴェナント (Alien: Covenant)

年代: 2104年
監督: リドリー・スコット

作品のポイント

アンドロイド・デヴィッドが生み出す恐怖と、人間の探求心の危うさを表現。

作品の概要

2017年公開の『コヴェナント』は、『プロメテウス』の続編であり、エイリアン誕生の
謎に迫る物語。植民船コヴェナント号の乗組員たちは航行中に事故に遭い、未知の惑星
に降り立つ。そこには前作で生き延びたアンドロイド、デヴィッドが待ち受けていた。
彼は禁断の研究を続け、黒い液体を用いて新種の生物を生み出していた。人類の理想と
した新天地は、実は恐怖に満ちた檻であり、次々と犠牲者が出ていく。人間と人工知能
、創造と破壊というテーマが交錯し、シリーズの核心である「人間が生み出す恐怖」を
鮮烈に描いた。

エイリアン:アース (Alien: Earth)

年代: 2120年
監督: ノア・ホーリー

作品のポイント

地球に初めてエイリアンが襲来し、社会・企業・科学の闇と直結する新展開を描く。

作品概要

『エイリアン:アース』はシリーズ初のテレビドラマ作品であり、リドリー・スコット製作総指揮、ノア・ホーリーが手掛ける。
舞台は2120年、リプリーが活躍する『エイリアン』(1979)の二年前にあたる。地球に未知の宇宙船が墜落し、ゼノモーフを含む複数の異種生命体が人類の前に姿を現す。
人々は企業支配の下で生きる社会において初めて直接的に未知の脅威と対峙することになる。
さらに人間の意識を持つ合成人間や「オクトパス・アイ(Trypanohyncha Ocellus)」といった新種のクリーチャーも登場し、従来のシリーズにはなかった生物的恐怖を強調。閉塞感ある地球社会と未知の侵略者の融合が、新たな恐怖体験を視聴者に与える。

エイリアン (Alien)

年代: 2122年
監督: リドリー・スコット

作品のポイント

SFホラーの原点。リプリーの誕生とゼノモーフ初登場を描く。

作品の概要

1979年に公開され、SFホラーの金字塔となった第1作。
商業宇宙船ノストロモ号の乗組員たちは未知の惑星で謎の信号を受信し、探索中に卵状の物体と遭遇する。
そこから孵化したフェイスハガーが人間に寄生し、やがて恐るべきゼノモーフが誕生。
密閉された宇宙船内で、次々と仲間が犠牲となり、残された者たちは恐怖と絶望に追い込まれていく。
主人公リプリーは生存本能を頼りに最後まで戦い抜き、以後のシリーズの象徴的存在となった。
シンプルかつ緊張感に満ちた描写は、後のホラー映画に多大な影響を与えた。

エイリアン: ロムルス (Alien )

年代: 2142年
監督: フェデ・アルバレス

作品のポイント

シリーズの「中間地点」に位置しつつ、企業支配と恐怖を描写。

作品の概要

『エイリアン ロムルス』は2024年に公開された最新作で、シリーズの恐怖表現を原点に立ち返らせた作品である。
舞台はコロニー「ジャクソンズ・スター」で暮らす若者たちが、ウェイランド・ユタニ社が放棄した研究ステーション「ルネサンス」に潜入するところから始まる。
彼らは未知の生物や機密研究に触れ、やがてゼノモーフと遭遇することになる。
物語は若者たちのサバイバルを描きつつ、企業支配や人間と人工知能の関係性といった従来のテーマも踏襲。
特に人間とアンドロイド「アンディ」との交流は、過去作におけるリプリーとビショップの関係を想起させる。
映像面では実物効果と最新技術を組み合わせ、密閉空間での緊迫感を強調。観客に息詰まる恐怖体験を提供しながらも、シリーズ世界の空白を埋める中間点として位置付けられている。

エイリアン2 (Aliens)

年代: 2179年
監督: ジェームズ・キャメロン

作品のポイント

アクションと人間ドラマを融合し、シリーズに新たな方向性を示した。

作品の概要

1986年公開の続編は、前作から57年後を舞台にしている。
冷凍睡眠から目覚めたリプリーは、植民地LV-426で消息を絶った人々の救出任務に参加する。
海兵隊と共に惑星へ赴くが、そこはすでにゼノモーフに制圧されていた。
単体の恐怖から群れを成す脅威へと進化し、軍事行動とサバイバルホラーが融合する。
リプリーと少女ニュートとの母性的な絆が物語に人間味を与え、圧倒的なアクションと緊張感が観客を魅了。
ジェームズ・キャメロンによる演出は、前作のホラー色を保ちつつも壮大な戦争映画へと発展させた。

エイリアン³ (Alien³)

年代: 2179年直後
監督: デヴィッド・フィンチャー

作品のポイント

闇と絶望を描き、リプリーの自己犠牲がシリーズを大きく転換。

作品の概要

1992年公開の第3作は、『エイリアン2』の直後を描く。
リプリーが不時着したのは、武器を持たない刑務所惑星。
閉鎖的で荒廃した環境の中で、受刑者たちと共に再び現れたエイリアンに立ち向かうことになる。
極限状況下での人間関係や宗教的要素が織り交ぜられ、従来のアクション色を抑えて心理的ホラーに重点を置いた。
リプリーは自身の体内に宿る存在を知り、最終的に自己犠牲を選ぶ。
その結末はシリーズに大きな衝撃を与え、観客に強い余韻を残した。

エイリアン4 (Alien: Resurrection)

年代: 2381年
監督: ジャン=ピエール・ジュネ

作品のポイント

科学による蘇生と人間性の喪失を描いた異色作。

作品の概要

リプリーの死から約200年後、科学者たちは遺伝子操作により彼女をクローンとして蘇らせる。
同時にエイリアンも復活し、新たな進化を遂げていた。
クローン化されたリプリーは人間とゼノモーフの特性を併せ持ち、複雑なアイデンティティに苦悩
する。
舞台は宇宙船オーリガ号で、傭兵たちと共に生き残りを懸けた戦いが繰り広げられる。
科学技術が人類にもたらす恩恵と恐怖をテーマに据え、怪物と人間の境界が曖昧になる物語は異色の結末を迎える。
映像と設定の独創性で新たな解釈を提示した。

全体的にジャン=ピエール・ジュネっぽくて好き

おわりに

エイリアン vs プレデターはパラレル設定なので、除外してます。
じゃないと、太古の昔にエイリアンが地球にいる事になっちゃう。
ゼノモーフの形が形成されるのはコヴェナントだから。


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